予防歯科STUDY - 悪くなる前に治療する予防歯科のすすめ

予防歯科の重要性

予防歯科とは、虫歯や歯周病にならないための方法です。虫歯や歯周病は、なってからでは時間もお金もかかる非常にやっかいな病気です。しかし多くの人が「痛くないから大丈夫」と言って、自覚症状のみでしか判断をしていません。

実際には、定期的に予防歯科をしていく方が時間や費用の面でも大きなメリットがあります。これからのデンタルケアは、ご自宅と歯科との両方で行う予防しかこそ重要である、と言えるでしょう。

スウェーデンにみる予防歯科

北欧・スウェーデンというと、「少子高齢化が進んだ国」だとか「税金が高い国」だとか、「学費がタダの国」といったイメージが先行するのではないかという気がします。しかしそれだけでなく、実は「予防歯科」の先進国としても知られています。

スウェーデンでは、歯医者さんと患者さんが力を合わせて予防歯科に取り組んでいる・・・ということももちろんですが、それだけではなく、国を挙げて予防歯科に力を入れている国家です。そのため、現在では「世界一虫歯人口が少ない国」として知られるようになりました。

しかし、「予防歯科」という考え方が生まれたのも、単に理想を追求しただけではなく、必要に迫られてそうせざるをえなかった部分が大きいと言えます。というのも、かつては多くの国民が虫歯や歯周病によって大切な歯を失ってきたからです。その状況がこれ以降悪化することをおそれた政府が、1970年代から「予防歯科」を国全体の大きな宿題として取り組んだ結果、今では「先進国」とまで呼ばれるようになりました。

日本もスウェーデンに学び、ならうべき

予防歯科に対する啓蒙活動の有無の差は非常に大きく、挙国体制で取り組んだスウェーデンの国民のおよそ60％が予防歯科を認知しており、70％が実際に取り組んでいると考えられています。これに対し、日本はその発想の認知度は低く、およそ20％にとどまるとされています。実際に取り組んでいる人の割合もおよそ30％程度にとどまります。

社会性に関しても、日本はスウェーデンに学ぶべきだと言われるようになってきていますが、予防歯科についても、日本はスウェーデンに学び、ならうべきであると言えそうです。

予防歯科の重要性と保険の適用

遅まきながら、日本でも予防歯科に対する考え方がだいぶ前向きなものになってきています。それだけその重要性を理解する人が増えてきたことを表します。また、すべてではありませんが、多くの部分で健康保険が適用されることから、比較的低料金で取り組むことができるというのも、予防歯科に関心を示す人が増えてきた背景にあるはずです。

やはり自分の歯の寿命を延ばすことができるのが予防歯科ですから、その重要性を理解することは、スウェーデン国民にだけではなく、日本国民にだってできないはずはありません。

では、ここからは「予防歯科」という観点で、みなさんに知っていただきたいことをいろいろとお話していきたいと思います。

予防歯科に役立つ6つの知識

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

• 
• 
• 
• 
•